アメリカ産放射線照射食肉は危険、出回るには時間の問題

アメリカ産食肉は、抗性物質やホルモン剤まみれであることに加えて、放射線が照射されている恐れがあるのです。放射線の強いエネルギーで食品成分に変化が起き、動物実験によって奇形や繁殖能力の低下、ガン発生などの疑いがあります。

■厚生労働省は食品への放射線照射について検討中

平成17年10月に閣議決定された「原子力政策大綱」に基づき、原子力委員会において放射線利用推進の立場から食品への放射線照射について審議が行われた結果、平成18年10月、食品への放射線照射は食品安全行政の観点から妥当性を判断する必要があるとされ、厚生労働省に対し、有用性が認められる食品への放射線照射について検討・評価するよう求められました。

これを受けて、厚生労働省では、食品安全行政の観点から食品への放射線照射について検討を行っています。以下、「肉食が地球を滅ぼす」中村 三郎著 よりご紹介します。

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■アメリカでは2000年に牛肉と食肉全般に許可

抗生物質耐性菌による肉類の汚染は、また新たな問題を生み出しています。食肉に放射線を当てて細菌を殺すという「放射線照射」の問題です。

アメリカでは食品への放射線照射が認められています。肉類については、1,997年 豚肉と鶏肉、2,000年 牛肉と食肉全般に許可されました。その背景には、O157食中毒による食肉への不安が国民の間に広がったことがあります。

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アメリカでは、1,994年に食品業界が放射線照射による殺菌処理法の認可をFDAに申請していました。しかし、安全性に問題があるとして、消費者団体などの反対にあって認可されないでいました。

ところが、1,996年に日本でO157による食中毒が起き、翌年にアメリカでもO157に汚染されたハンバーガーが原因で食中毒が大発生しました。そのとき、アメリカ政府は食肉の細菌検査の導入を考えましたが、実施には大きな費用と時間がかかります。そこで、以前から申請されていた放射線照射を認めることで、食中毒問題は一気に解決できるとして、その申請を受け入れたのでした。そこには、食品業界からの圧力もありました。

■非常に強い放射線エネルギーで発ガン性物質が生成

放射線照射は、コバルトやセシウムなどの放射性物質が出す放射線のエネルギーを利用して、食品を殺菌する技術です。放射性物質が放出するエネルギーは、他の物質ぶつかるとエネルギーが大きくなる性質があります。

その強いエネルギーで殺菌する訳ですが、原理的には電磁波の出すエネルギーを利用して加熱調理する電子レンジと原理は良く似ていると言えましょう。放射線照射は、非常に強いエネルギーを持った放射線を食品に当てます。

その強さは食品によって異なりますが、食肉の場合、平均して大体5,000グレイです。「グレイ」は放射線の吸収線量の単位で、1グレイは物質1kgが吸収する放射線の量に相当します。もし人間が5グレイも身体に浴びれば致命的で、一ヶ月以内に死ぬ確率は50%以上にもなると言われ、それほど強いエネルギーを持っているのです。

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【出典】http://www.rist.or.jp/atomica/ より

放射線は、食品の中にはびこる有毒な菌や害虫に当たって、それらを殺しますが、細菌や害虫だけを狙い打ちにするのではなく、食品全体が放射線を浴びます。強力な放射線を浴びた食品は、その食品を構成している無数の分子がバラバラに分離されて、化学反応を起こしやすい状態となります。そうなると、食品中には、それまでになかった新しい物質が生じます。

照射によって食品中の細菌や害虫が死ぬかわりに、未知の物質が誕生する訳です。それらの物質の中には発ガン性などの毒性を持ったものもあり、食品が安全なものではなくなってしまうのです。

■放射線照射は実用化を中止した技術

放射線照射は、アメリカ政府が第二次世界大戦中に、兵隊の食料保存と、輸送に便利な軍用食の開発のために考案したものでした。しかし、放射線の強いエネルギーで食品成分に変化が起き、動物実験によって奇形や繁殖能力の低下、ガン発生などの疑いが出たことから、実用化を中止したいきさつがあります。

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【出典】http://iss.jaxa.jp/spacefood/ より

そうした経緯も無視して、今やアメリカ政府は、NASAが実験的に宇宙食として採用した事実を取り上げ、「宇宙飛行士も食べていた未来の安全食品」というキャンペーンを展開し、国民への放射線照射食品への浸透を図っているのです。「有害な食品添加物を減らし、ポストハーベストも不要になる」という宣伝も盛んに行っています。

■国内では放射線照射ジャガイモが出廻ってるが

日本では、1,974年から北海道でジャガイモの発芽防止のために放射線照射が実施されてきて、放射線照射ジャガイモが市場に出回っています。ジャガイモへの照射は安全とされたからですが、しかし、その安全性を裏付けるデータはありません。

むしろ、危険性を証明するような結果ばかりが出ています。成分の変化による栄養素の破壊や毒性物質の発生が起き、マウスに食べさせた実験では、染色体異常、生殖機能異常、胎児死亡率の増加などを示したことが報告されています。

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【出典】http://www.rist.or.jp/atomica/ より

ジャガイモに続き、米、麦、玉ねぎ、ミカンなども照射の認可が予定されていましたが、こうした実験報告から認可が見送られています。現在のところ、日本で認められている放射線照射食品はジャガイモだけです。

■輸入肉は放射線照射肉か否か見分けがつかない

1,997年に豚肉、鶏肉、2,000年に牛肉への放射線照射が認められたアメリカでは、すでに照射食肉が市場に出回っています。但し、アメリカ国民はそれを購入するかボイコットするか、自由に選択ができます。

問題は、アメリカから輸出される放射線照射食肉です。日本はアメリカから大量の食肉を輸入しています。アメリカが日本に照射食肉を買うように強く求めてくることは間違いないでしょう。

日本はジャガイモへの放射線照射を認めています。ジャガイモがよくて、何故食肉は駄目なのかという論理で迫ってくるでしょう。恐らく、外圧に弱い日本政府はアメリカの要求を拒否することができないのではないでしょうか。

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・放射線照射肉か否か区別がつかない

日本の市場にも放射線照射食肉が出回るには時間の問題です。たとえ拒否しても、アメリカからの輸入食肉に深く依存している以上、いずれは、日本の私たちは知らず知らずのうちに食べさせられることになるでしょう。

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【出典】http://www.jfrl.or.jp/ より

何故なら、

・その食品が放射線照射されたものかどうか
・照射食品であればどのくらい放射線量を浴びたものか
・何回照射されたものか

そうしたことを知るのは技術的に不可能であり、将来もできないと言われています。つまり、輸入された照射食肉をチェックする手段がない、ということなのです。

見た目はそれと判らない放射線食肉がフリーパスで日本に入ってきます。そしてスーパーなどに並び、私たち日本人は「偽りの食肉」とは知らないまま、食べることになるのです。

【出典】肉食が地球を滅ぼす 中村 三郎著

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コメント

    • としはる
    • 2016年 9月 28日

    マウスを使った実験ではその後害がある事は撤回されているし、放射線自体は肉には残留しない。WHOも1980年以降何回か安全宣言を出している。ジャガイモの芽止めも40年以上やっていて問題は起きていない。日本放射線学会でも安全性に問題なしとしている。ジャガイモへの照射がことさらに安全とされたのではなくて、1970年代に7品目もの実験が行われて問題がなかったものの、消費者団体が反対したためにジャガイモ1品目しか通らなかっただけです。放射線で芽止めをしたジャガイモをマウスに与えて異常が出たという実験の出自を明らかにしてください。そんな話は聞いた事がありません。

    記事で共感できるのは、放射線照射をした食肉とそうでないものとの見分けがつかないというところです。放射線照射が嫌だと思っている人間はいるだろうから、それを避ける権利はあるだろう。だったら、法に従って照射されているものとそうでないものを明確にして、放射線照射されているものを避ける事ができる仕組みを作るべきだろう。そのためにも、日本でも導入できるように法体系を整えて、何が危険でそうでないのかが分かった上で制度として確立すべきだと思う。何れにしても、記事が主張する通り放射線照射された食肉が入ってくる事は避けられないのだから。

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