厳島神社|日本が誇る世界遺産(文化遺産)

広島湾に浮かぶ厳島は「安芸の宮島」とも呼ばれ、厳島の緑濃い森林が海岸線に迫る美しい自然景観は、17 世紀中頃、儒学者である林春斎が「日本国事跡考」に日本三処奇観として「丹後の天橋立、陸奥の松島、安芸の宮島を日本三景」と言わしめました。。

太古の時代から、厳島(宮島)の景観には人々が霊気を感じ、島そのものを神として、信仰の対象にしていたとされています。鎌倉時代からは厳島(宮島)全体が神社地として保護され、農耕は禁じられ、「神をいつきまつる島」として崇められてきました。


【出典】photo-ac.com

厳島神社は、厳島の北東部、弥山(標高535m)北麓に鎮座しています。社殿の創建は、推古天皇即位元年(593年)、佐伯鞍職によると伝えられています。時の権力者からも崇拝を受け、平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられました。社殿が海にせり出すように築かれたのは、「神をいつきまつる島」として崇められていた神聖な土地に建てるのを避けたためだと伝えられています。

平成8年12月(1,996年)、ユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録された区域は、社殿を中心とする嚴島神社と、前面の海、及び背後の弥山原始林(天然記念物)を含む森林区域431.2ヘクタールです。厳島全域の約14パーセントを占める広い範囲にわたっています。


【出典】hankyu-travel.com

嚴島神社は、弥山(標高535m)を中心に深々とした緑に覆われた山容を背景として、海上に鮮やかな朱塗りの社殿群を展開するという、日本独自の調和的景観を作り出しています。登録された遺産のうち、嚴島神社の本社本殿・弊殿・拝殿等17棟・大鳥居・五重塔・多宝塔三基からなる建造物群は、6棟が国宝、11棟・3基が重要文化財に指定されています。厳島神社、弥山の見どころなどについてました。


【出典】hankyu-travel.com


【出典】国宝・世界遺産 厳島神社公式サイト

【目次】
1. 本社(祓殿、拝殿、弊殿、本殿)
2. 大鳥居
3. 五重塔
4. 多宝塔
5. 弥山(みせん)原始林
☆弥山に関する観光情報|厳島神社だけでなく弥山にも見どころが…

1. 本社(祓殿、拝殿、弊殿、本殿)

■本殿

・本殿の屋根は前後に柱間一間づつ伸びています。両流造(りょうながれづくり)といいます。
【出典】社寺建築逍遥

本社は、祓殿、拝殿、弊殿、本殿と連なる複合社殿で、左右に回廊が長く繋がり、低く伸びた屋根が水平方向への広がりを強調しています。瀬戸内海に位置する厳島(安芸の宮島)は、太古より神道信仰における聖地とされており、時の権力者からも崇拝を受けてきました。

安芸国の権力者であった「佐伯鞍職」が夢の中で神託を受け、推古天皇即位元年(593年)、宮島の御笠浜の当地に「伊都岐島神」を創祀したことが始まりです。その後の仁和3年(1,168年)に、平安時代の権力者である平家の総大将・平清盛によって、現在の社殿の姿に改築されています。

1,400年の歴史を歩む過程で公式的に判明している大規模な本殿の修繕と造営はわずか2回のみであり、1回目の造営が仁和3年(1,168年)の平清盛、2回目の再建が元亀2年(1,571年)の毛利元就と伝わっています。

厳島神社の御祭神は「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」と呼称される、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の3柱の神様です。


・海の神様 宗像(むなかた)三女神を祀る本殿
【出典】社寺建築逍遥


●本社本殿・拝殿(西面)

■祓殿(はらえどの)

・高舞台と祓殿正面、後ろに拝殿、弊殿そして本殿とつながります。
【出典】社寺建築逍遥

・桁行六間(横幅:約12m)
・梁間三間(奥行き:約6m)

お祓いを受ける殿舎です。厳島神社の祓殿は「拝殿」の前面に位置し「高舞台」と「回廊」に挟まれる格好で位置しています。本殿のもっとも前面に位置し、厳島神社の本殿を海側から撮影した場合は「祓殿」が写っています。

■拝殿

●本社拝殿内部

・桁行十間(横幅:約20m)
・梁間三間(奥行き:約6m)

本殿の拝殿は、本殿の母屋部分の前面に位置し、この拝殿では神前挙式(結婚式)が執り行われることもある神聖な空間です。


●本社拝殿(正面東側)

■弊殿
・桁行一間(横幅:約2m)
・梁間一間(奥行き:約2m)

本殿の「幣殿」とは、幣帛(へいはく/お供え物)を供進する殿舎であり、拝殿と本殿との間に位置します。通常の神社建築であれば本殿の前に拝殿を配置するのが通例ですが、厳島神社の場合は間に「幣殿」が置かれています。

■回廊


【東回廊】神社入口(切妻造り)【出典】宮島観光協会 厳島神社
東側廻廊は47間[ま](柱と柱の間で、1間は約2.4m)、入口は切妻造りで、屋根は檜皮葺[ひわだぶき]で、棟には棟瓦が載せてあります。


・東廻廊(東から見る)


【西回廊】神社出口(唐破風造り)【出典】宮島観光協会 厳島神社
西廻廊は、61間あり、西の端(出口)は、唐破風造り[からはふづくり]になっています。東西併せて約260mあり、1間・1間に釣灯籠が下げられています。


・西廻廊(西から見る、背景は五重塔と豊国神社)


叉首組構造の回廊 床板は切目敷で柱間に8枚を隙間を空けて敷き、高潮の際の波力を吸収します。
【出典】社寺建築逍遥

2. 大鳥居

境内の沖合約200mの地に立っています。現鳥居は明治8年(1875年)の再建で、奈良の春日大社・敦賀の気比神宮の大鳥居とともに「日本三大鳥居」に数えられています。

棟の高さ16.6メートル、柱間10.9メートルの、大型の木造両部鳥居(各主柱に2本ずつの控柱がつく)です。主柱は樹齢500~600年のクスノキの自然木で、控柱はスギ材。8代目にあたる現在の鳥居を建立するにあたっては、巨木探しに20年近い歳月を要したと言います。根元は海底に埋められているわけではなく、松材の杭を打って地盤を強化し、箱型の島木の中に石を詰めて加重するなど、先人の知恵と工夫によって鳥居の重みだけで立っています。


【出典】国宝・世界遺産 厳島神社公式サイト

3. 五重塔


 
・五重塔の高さ:27.6m
・礎石からの高さ:28.38m
・横幅:四辺三間(約6m)

厳島神社本殿から少し離れた丘の上に立つ、赤色の五重塔です。和様と唐様を巧みに調和させた建築様式で、桧皮葺の屋根と朱塗りの柱や垂木のコントラストが美しい塔です。

五重塔の創建は室町時代の応永14年(1,407年)と云われており、現代に至るまでに幾度か修繕(改修)を繰り返してはいるものの、室町期の創建当初の容姿を留めている数少ない建造物です。もとは大聖院の子院である金剛院に属していましたが、明治の廃仏毀釈の時に厳島神社の所属となりました。

尚、日本における五重塔の数は現存するものの総数で「22基」と伝えられており、厳島神社の五重塔は22基の五重塔の内の7番目に古い歴史を持っています。

4. 多宝塔


【出典】旅旅ふらり

・高:15.6m
・横幅:三間(約6m)

厳島神社の多宝塔は、大永3年(1,523年)の室町時代後期の創建で、僧侶の「周歓」が創建したと伝えられています。もとは五重塔と同じく大聖院の伽藍を構成する多宝塔で、薬師如来像をお祀りしていましたが、明治初頭の神仏分離令によって厳島神社の管理下へ移管されています。

5. 弥山(みせん)原始林

古くから信仰の対象として、そして手つかずの自然が残る弥山では、厳島神社の後背地にある常緑広葉樹(照葉樹)のエリアが平成8年(1,996年)に「弥山原始林」として世界遺産に指定されました。

その植物の多様性は日本の縮図とも言われるほどで、標高に応じてさまざまな木々を観察することができます。冬でも葉が生い茂り、実りをもたらす照葉樹の森。その森に暮らし日々の糧を得る、シカなどの野生動物。一万年以上前から変わらぬ営みが、奇跡の景観をつくり上げています。

山頂付近には御山神社(みやまじんじゃ)、山頂付近から山麓にかけては大聖院の数々の堂宇、裾野には厳島神社を配し、信仰の山として古くから参拝者が絶えない。

【出典】宮島ロープウェイ、神に自然に愛でられた奇跡の空間「世界文化遺産・日本三景、宮島・弥山」への直行便

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■宮島ロープウェイ、神に自然に愛でられた奇跡の空間「世界文化遺産・日本三景、宮島・弥山」への直行便


●弥山観光のモデルコース

■弥山七不思議
【弥山、錫杖の梅】

【出典】開運に導くおすすめパワースポット最新情報
弥山本堂のすぐ西の脇にある八重咲きの紅梅。弘法大師が立てかけた錫杖が根をはり、ついには梅の木になったという伝説が残っています。毎年美しい花を咲かせますが、山内に不吉な兆しがあると咲かないとも言われています。

【消えずの火、霊火堂】

【出典】jalan.net
大同元年(806年)、弘法大師が弥山山頂で百日間に及ぶ求聞持(ぐもんじ)の秘法を修して以来、今日まで途絶えることなく燃え続ける霊火。この火で沸かした霊水は万病に効くと言われています。


【出典】4trvel.jp


【出典】TripAdviser
霊火堂は恋人たちの聖地としても有名。

【干満岩】

【出典】宮島マイスターズブログ
弥山山頂から大日堂に向かって下りる西側の道を少し下ったところにある巨岩で、その名の通り、側面にあいた直径10cm程の穴に溜まった水が潮の満ち引きに合わせ上下するといわれます。さらにはその水には塩分が含まれているとか。岩穴は標高約500mの地点にあり、いまだに科学的な証明がなされていない不思議な現象です。

【参考サイト】
国宝・世界遺産 厳島神社公式サイト

宮島観光協会 厳島神社

厳島神社

厳島神社 御朱印|宮島・厳島神社「本殿(幣殿・拝殿・祓殿)」【国宝】

厳島神社本社 本殿・弊殿・拝殿・祓殿  広島 鎌倉時代(1241年) 本殿:桃山時代(1571年造営)

宮島マイスターズブログ

宮島ロープウェイ、神に自然に愛でられた奇跡の空間「世界文化遺産・日本三景、宮島・弥山」への直行便

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