毎日、早寝早起きし、昼間も肉体労働やスポーツで体を十分に動かしている人が、よく噛み、腹八部を条件に1日3食を摂るのは問題ないでしょうが、一般の現代日本人の肉体労働量、運動量からすると、1日3食はいかにも多過ぎると考えられます。食べ過ぎは万病の元です。

朝目覚めて、脳も体内の各臓器も十分に働き出していない状態で、しっかりとした朝食を摂るのでは、消化の為に体に負担がかかるばかりです。そんな方にお薦めなのが、朝食を1~2杯の生姜紅茶に置き換えてみることです。

生姜は「生姜なしに漢方は成り立たない」と言われるほど漢方薬にとり入れられており薬効があります。また、14世紀に英国のロンドンでペストの大流行により市民の1/3が亡くなった時も、「生姜をよく食べていた人は死ななかった」ことがわかり、後のヘンリー8世が、ロンドン市長に「国民は、沢山生姜を食べる様に」と命じて作らせたのが、生姜クッキーです。

この生姜の抜群の薬効を生かした生姜紅茶の作り方と効能について、石原結實先生のご著書”食べない健康法”よりご紹介します。 

■生姜紅茶の作り方と効能

生姜紅茶は、ティーパックをカップに入れて熱湯を注ぎ、これに適量の生姜汁と黒砂糖(またはハチミツ)を入れると出来上がる、簡単な飲み物である。

① 紅茶の効能

紅茶のカフェインには利尿作用があり、排尿を促してくれる。また、紅茶は、見た目が赤(黒)いが、これは、漢方の陰陽論で言うと、体を温める食物である。色が青・白・緑の食べ物は体を冷やし、赤・黒・橙の食べ物は体を温める。だから、緑茶は体を冷やし、紅茶は体を温める。ヨーロッパで、緑茶が普及せず、紅茶しか飲まないのは、ヨーロッパが寒いからである。

② 黒砂糖の効能

同じく陰陽論で言うと、黒砂糖は、体を温め、低体温からくる不調をとり除いてくれる。体温が上がると体内の脂肪、老廃物、糖分の燃焼が促され、体重減少と血液浄化につながる。「黒砂糖を摂ると太る」というのは間違いで、紅茶と共に摂るとむしろ痩せてくる。東京農大の栄養学の教授が「黒砂糖の”黒糖オリゴ”という成分は、血糖を下げる」との研究成果を発表されているが、黒砂糖が体温を上げ血糖の燃焼を促すことを考えれば当然と言える。

その上、黒砂糖には、ビタミンB1やB2などの他、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム等々のミネラルが豊富に含まれている。だから、タンパク質、脂肪、炭水化物(糖)の三大栄養素を摂り過ぎ、それを体内で燃焼・利用するために必要不可欠なビタミン、ミネラルが不足して種々の生活習慣病を引き起こしている現代文明人にとっては、黒砂糖は格好の健康食品となる。

2,003年10月31日に116歳で亡くなった世界一の長寿者だった本郷かまとさんの大好物が、この黒砂糖だったのも十分納得出来る。

③ 生姜の効能

生姜は、私たちが使う医療用漢方薬約150種のうち約70%に含まれており、「生姜なしに漢方は成り立たない」と言われるほどの薬効がある。

漢方の原典と言うべき『傷寒論』に「生姜は体を温め血流をよくし、すべての臓器の働きを活性化させる。体内の余分な液体(水の滞り)をとり除き、駆風を促し(ガスを排泄し)、消化を助ける……」と書いてあるし、明時代に書かれた薬学書の『本草綱目』には、「生姜は百邪(種々の病気)を防御する」とある。孔子も毎日、生姜を副菜に食べていたと言われる。

生姜はインドの原産であるが、紀元前2世紀には、古代アラビア人により、インドから古代ギリシア、ローマに海路で伝えられた。ピタゴラスも、生姜を消化剤や駆風剤(お腹のガスをとる薬)として使用していたそうである。

生姜はジンジロゲン、ジンゲロール、ショーガオールなどの辛み成分と、ジンギベレン、クルクミン、ピザボレン、ピネン等の芳香(精油)成分から成り立っている。最近、薬理学の分野で生姜の驚くべき効能が、次々に発見されている。

1. 血管を拡張して血流をよくし、体を温める
2. 血小板の凝集力を弱めて、血栓を予防する
3. 体温を上げ、白血球の力を強めて免疫力を高める
4. 発汗・解熱・去痰・鎮咳作用を発揮する
5. 排尿を促し、むくみや水太りを改善する

6. 脳の血流をよくして抑うつ気分をとる
7. 唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液の分泌を促して、消化を高める
8. 食中毒菌や腸内の有害菌を殺菌する
9. 副腎髄質からアドレナリンの分泌を促して、気分を高める
10. 血液中のコレステロールを低下させる

等々、多岐にわたっている。

英和辞典で「ginger」を引くと、(1) 生姜、の他に (2) 意気、(3) 軒高、(4) 元気、ピリッとしたところ、という意味が書いてあり、動詞として、(1) 生姜で味をつける、(2) 活気づける、(3) 鼓舞する、とある。「There is no ginger in him」は「彼には気骨がない」と訳してある。ということは、イギリス人も生姜の効能を知っていた、ということになる。

14世紀にペストが流行し、ロンドン市民が1/3も死んだ時、「生姜をよく食べていた人は死ななかった」ことがわかり、16世紀になってヘンリー8世が、ロンドン市長に「国民は、沢山生姜を食べる様に」と命じて作らせたのが、今もロンドンに行けば売っている人の形をした「ginger bread(生姜クッキー)」である。

●朝食代わりの生姜紅茶で1日を好スタート

起床直後の朝は、脳をはじめ体内の臓器が十分に覚醒しておらず、また、体温も低いため、気分はうつ傾向にあるものだ。そんな時、生姜紅茶(黒砂糖またはハチミツ入り)で、体を温め糖分を補い、生姜の心身賦活作用で、ピリッと元気をつけると、1日の好スタートが切れる。

この生姜紅茶を朝食代わりにコップ1~2杯飲むとよい。すこし生姜の刺激を感じるならば、黒砂糖やハチミツを多目に入れると、刺激が和らぐ。生姜は、すりおろしたものそのままでも、絞り汁でもどちらでもよい。すりおろしたものそのままだと、食物繊維も一緒に摂り込めるので、便秘の人にはなおよいであろう。

【出典】食べない健康法 石原結實著

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