日露戦争は20世紀最大の事件、世界の歴史の流れを変えた!

私たちは、「日露戦争(1904年~1905年)とは、新興の大日本帝国と、老大国ロシア帝国が、中国東北部(満州)を主戦場として戦った、帝国主義の領土獲得戦争」と教えられてきました。この戦争の結果、既に衰勢が明らかであったロシア帝国は、1917年のロシア革命で崩壊します。

日露戦争は、当時南下政策をとり続け、朝鮮半島を保護国同様にし遼東半島沿岸や韓国西海岸付近の制海権を握ったロシアに対して、避けられなかった自衛のための戦争でした。当時のロシアといえば世界最強の陸軍国であり、海軍もイギリスに次ぐほど強大でした。ロシアのコザック騎兵は、あのナポレオンですら裸同然で追い返したほどの実力の持ち主で、鉄血宰相と言われたビスマルクですらロシアとは戦わないという大前提で、すべての外交政策を立てていたほどでした。

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【出典】https://ja.wikipedia.org/ より

1,492年コロンブスの新大陸発見は歴史上の大事件でした。この歴史の分水嶺以降の400年間に世界史で何が起きたかといえば、白人が有色人種の土地にやってきては植民地にしたという事実に尽きるのです。

明治維新の頃の世界は、白人の力には正に圧倒的なものがありました。白人たちは自分たちのみが突出して進化していると確信していたし、それを有色人種も認めるに至っていました。強力な武器を持ち、精妙な機械を操る白人の姿を見たとき、日本人以外の有色人種は絶望感を抱いていました。それは、「逆立ちしても白人には追い付けない。彼らに敵うはずがない」という諦めの心境でした。

しかし、白人に屈しなかったアジア唯一の国が日本なのです。

何故、世界の流れを変えた20世紀の最大の事件と断言できるのか?それは有色人種の国家が最強の白人国家を倒したという点に尽きます。中国でもインドでも日露戦争での日本の勝利を見て、独立運動や近代化運動が始まったのです。中国はこの事実を忘れ去っているようです。

私は何故日本の歴史の教科書が日露戦争を正当に評価しようとしないのか、そこには日露戦争に日本勝利に恐れを抱いたアメリカの日本民族骨抜き戦略が大きく陰を落としているように思えてなりません。

以下、渡部昇一先生の『世界史に躍り出た日本 日本の歴史5 明治編』より日露戦争の真実に迫りたいと思います。

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■日露戦争に何故日本が勝利したか

日露戦争は指揮官が立派で兵隊が勇敢だったというだけで勝てたのではない。海上では下瀬火薬が、陸上では秋山将軍の機関銃の導入などが、いずれも当時の欧米の水準を超えていたからこそ、最強の軍隊と言われるロシア軍に勝てたのである。

ロシア軍は近世になってから、本当の敗北を知らないという常勝軍だった。ナポレオンにすら勝ち、また北アジア全域を支配して朝鮮にまで進出していたのだ。そして、日露戦争は単に日本がロシアに勝ったというだけの戦争ではなかった。この戦争の結果は、実に絶大なる影響を世界中に及ぼしたのである。

それは、有色人種の国家が最強の白人国家を倒した。事実、日露戦争の敗北から12年後、ロシアは革命によって倒れた。これも、日本に負けていなかったら事情は変わっていただろう。世界史の流れからすれば、コロンブス以来の歴史的大事件であった。

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【出典】http://www.uniphoto.co.jp より

■コロンブスの新大陸発見後は、白人の植民地支配が世界史の流れ

コロンブスの新大陸の発見が、世界史上の大事件であったことを認めない人はいないであろう。それ以前での世界史では、それぞれの地域で起きた事件が別の地域に影響を与えるということはなかった。アレキサンダー大王が現れてもアメリカ大陸には関係がないし、また、漢の武帝の即位がアフリカに影響を及ぼすということはなかった。

ところがコロンブス以降、世界中は一つになった。ヨーロッパ大陸で起きた事件でアジアが動くという時代が始まったのである。

そして、この歴史の分水嶺以降の400年間に世界史で何が起きたかといえば、白人が有色人種の土地にやってきては植民地にしたという事実に尽きるのである。この当時の世界は、地球の陸地面積のほとんどを白人が支配しており、大多数の黄色人種や黒人(つまり有色人種)は、白人に植民地支配され、奴隷のような境遇に甘んじていたのである。

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【出典】https://ja.wikipedia.org/ より

■アメリカの独立戦争もフランス革命も白人内部の問題

これに比べれば、その他の事件、例えばアメリカの独立戦争(1,775~1,783年)にした処で小さな事件に過ぎない。アメリカが独立しようと、イギリスという国の植民地になろうと、あくまでも白人同士の内輪もめであって、世界史全体からすればどちらに転んでもいい話である。インディアンたちにとって、アメリカ大陸の支配者がイギリス人であろうとフランス人であろうと、オランダ人であろうと、白人である限り状況は変わらない。

白人の植民地支配ということが本質的に大きな問題だったのである。

或いはフランス革命にした処で、それは白人内部の問題であって、インド人にもシナ人にもほとんど影響を与えなかった。また、英仏間の戦争にしろ、当事者には大戦争であっても、世界史の流れから見ればどういうこともない。インドやカナダがイギリス領になるかフランス領になるかの違いに過ぎないのである。

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・1789年7月14日、バスティーユ襲撃を契機に革命が…

日露戦争がなかったら、或いは日露戦争に日本が負けていたならば、この白人優位の世界史の流れなずっと変わらず、21世紀の今日でも世界中は植民地と人種差別に満ちていたであろうということには豪毛の疑いもない。

■日露戦争の日本勝利で有色人種が目覚めた

ところが、日露戦争で日本が勝ったために、コロンブス以来、400年ぶりに、世界の歴史の大きな流れが変わったのである。つまり、有色人種が白人の言いなりになり続けるという時代に終止符が打たれた。それを日本が満天下に示したのである。

そして時間が経てば経つほど、誰の目にも日露戦争の世界史的意味は大きくなってくるのである。再び繰り返すが、ここ500年間の世界史の事件で、コロンブスの新大陸発見に匹敵する大事件は、日露戦争における日本の勝利である。

しかし、戦後の日本の教育において、日露戦争の世界史的な意義が語られることがなくなったのは、明らかに戦後の日本の教育の欠陥かアメリカ主導の教育のためであろうと考えられる。戦争の勝利国は自国の統治に都合のいい様に歴史の事実を捻じ曲げ、歴史を捏造するのです。

日露戦争を戦った日本人の先祖のご苦労や犠牲を思うと、全く慙愧に絶えず、敗戦国の悲哀をつくづくと感じる一人である。

【出典】世界史に躍り出た日本 日本の歴史5 明治編 渡部昇一

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