世界最悪の公害都市北京、北京2200万市民がPM2.5の余りの酷さに習近平政権に怒り心頭

春先になるといつも中国から飛んでくる黄砂には迷惑を被っています。車が黄砂で汚れて汚くなるのです。

公害大国の中国には黄砂以上に中国国民(特に北京市民)を苦しめている公害があります。それはPM2.5です。中国ではウーマイ(霧霾)と呼ばれています。

ウーマイの指数が500近くなると、視界が数十メートルしかなくなり、日中でもまるで夜のようになります。そしていくら防御して歩こうが、微粒子が顔や頭皮にへばりついてきて、激しい眼痛、耳痛、頭痛などに見舞われ、それでも耐えていると、次第に背骨に激痛が走るようになり、ついには立っていられなくなるそうです。

ちなみに日本の環境省では、「35以上で危険」としています。

このウーマイがいまやすっかり北京の冬の風物詩と化したので、中国伝統の24節気に偉大なる習近平主席は「立霧」を加え25節気と定めたという笑うに笑えない政治小話があるほどです。これだけ体に非常に悪いものですから、当然、北京市民の生活や経済活動にも弊害が出てきます。北京国際空港では一日で256便も欠航したことがありました。

● 中国の死因第一位は肺ガン

〈 144時間、PM2.5に汚染された肺は、肺胞が黒く犯されるだけでなく、肺の上皮の細胞膜の通気性と流動性に影響が出る。細胞内部の物質が漏出し、死に至る。その際、肺がんに罹患するリスクは非常に高い。

中国では毎年、312万人もがんで死亡しており、第一位が肺がんだ。過去30年で肺がんの死亡率は465%も上昇していて、肝臓がんに代わって、中国人の国民病となっている 〉
【出典】http://gendai.ismedia.jp

● PM2.5とは?


【出典】http://saga-taiki.jp

微小粒子状物質(PM2.5)とは、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質です。2.5マイクロメートル(μm)は髪の毛の太さの1/30程度、花粉より小さい大きさとなります。またPM2.5は、単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属を主な成分とする様々な物質の混合物となっています。


【出典】http://saga-taiki.jp

● 日本の環境基準

PM2.5の環境基準は、「1年平均値が、1立方メートル当たり15μg以下であり、かつ、1日平均値が1立方メートル当たり35μg以下であること」となっています。

● 北京の大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)


【出典】http://tarelife.com

このサイトではこのサイトでは、北京や上海などの大都市はもちろん、地方にある中小都市のAQI(大気汚染の程度を示す指標)や気温・湿度等の天気情報を無料で確認することができます。中国への旅行計画を立てる際には是非とも確認したいものです。私は中国好きじゃないんで行きませんが…

☆北京の大気汚染:リアルタイム大気質指標(AQI)はこちらから

以下、PM2.5による北京での惨状について、「北京2200万市民が習近平政権に激怒した、あまりに悲惨な事件」    http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50585 より引用しまとめました。

1. 「立霧」と「政治的青天」

● 世界最悪の公害都市|真っ当な空気さえ吸えない北京市民

北京市民が怒り心頭なもう一つの種は、空気である。まっとうな空気を吸いたいという基本中の基本的人権さえ、いまの北京市民には許されていないのである。世界最悪の公害都市と化した北京は、視界もおぼつかないほどの大気汚染に覆われている。日本ではPM2.5と言っているが、中国ではウーマイ(霧霾)と呼ぶ。ウーマイは、いまやすっかり、北京の冬の風物詩と化した。

私のところに北京の知人から「微信」で、こんなアネクドート(政治小咄)が届いた。

〈 中国伝統の24節気は、12月後半の冬至で終わるが、偉大なる習近平主席は「立霧」を加え、25節気と定めた。「立霧」には子供から大人まで白いマスクを付けて、自宅で吉祥を祈る風習がある 〉


【出典】http://gendai.ismcdn.jp

● ウーマイによる被害

ウーマイによって、中国の首都は、少なくとも二つの大きな損害を被っている。

① 激しい眼痛、耳痛、頭痛、背骨に激痛

一つは、2200万市民の健康被害である。私も北京で駐在員をしていた2012年までは、冬場になるとウーマイの被害に遭っていた。

ウーマイの指数が500近くなると、視界が数十メートルしかなくなり、日中でもまるで夜のようになる。そしていくら防御して歩行しようが、微粒子が顔や頭皮にへばりついてきて、激しい眼痛、耳痛、頭痛などに見舞われる。それでも耐えていると、次第に背骨に激痛が走るようになり、ついには立っていられなくなるのだ。

当時、夜になると、二重のカーテンを閉めて、強力な空気清浄機を2台、全開にして寝ていた。だがそれでも、早朝に呼吸が苦しくなって目が覚めていた。かつ目覚めた瞬間から、目と喉元に痛みを感じるのだ。

② 首都の経済活動がマヒ


【出典】 http://www.gizmodo.jp

ウーマイのもう一つの被害は、経済被害である。人々が立っているのも苦しいほどの状態なので、首都の経済活動がマヒしてしまうのだ。そうかと言って、大気汚染の原因の一つである北京市を取り囲む河北省の製鉄所の稼働をストップさせると、300万人の労働者が路頭に迷うのだとか。

● 政治的青天、政治的理由によって公害が減らせる

先週、笑い話のようなことが起こった。12月20日午後、習近平主席の母校でもある清華大学が、「ウーマイノミクス」(霧霾経済学)に関する初めてのシンポジウムを開催した。これは5人の経済や環境の専門家たちが、ウーマイが中国経済の発展にどのくらい損失を与えているのかを討論するものだった。


【出典】 http://www.hazardlab.jp

その5人の学者の中で、最も注目を集めていたのが、上海新金融研究院の郭峰研究員だった。郭研究員は2016年5月、専門誌の『中国工業経済』に、「ウーマイ対策の中の“政治的青天”――中国の地方の“両会”の証拠から」と題した論文を発表し、話題を呼んでいた。

「両会」というのは、中国全土で毎年1月中旬から下旬頃に開催される人民代表大会(地方議会)と、政治協商会議(地方政府への諮問機関の会議)のことである。郭研究員は、全国189の都市で、2013年12月から2016年3月までの大気汚染の状況を調査した。その結果、「両会」の開催日は、開催日でない日に較べて、ウーマイが5.7%改善されているというのだ。

これを郭研究員は、「政治的青天」と名づけた。つまり、政治的理由によって公害が減らせるのだから、公害を減らすことは可能だということを証明したのだ。

2. いつも犠牲を強いられるのは市民たち

● 「APECブルー」「閲兵ブルー」やれば出来る!

これまで「APECブルー」(2014年11月の北京APEC開催時に大気汚染をなくした)、「閲兵ブルー」(2015年9月3日の抗日戦争勝利70周年軍事パレードの日に大気汚染をなくした)などと言われたように、やればできる。実際、地方の政治家たちも、習近平主席を見習って、同じことをやっているではないかというわけだ。

それで一躍、脚光を浴びた郭峰研究員は、今回のシンポジウムで、「大気汚染でネット市民はさらなる混乱を受けるか? ――中国各都市の状況から」と題した新たな論文を発表する予定だった。

● ウーマイで一日に256便も欠航|北京国際空港


【出典】http://cdn-ak.f.st-hatena.com

だが、シンポジウム前日の12月19日夜8時の上海発の北京行きの飛行機に乗った郭研究員だったが、北京上空のウーマイがあまりに深刻で着陸できず、北京から飛行機で1時間ほどの内蒙古自治区のフフホト空港に着陸した。

だが翌日の北京のウーマイも最悪で、フフホト発北京行きの飛行機は、すべて欠航となった。その結果、郭研究員は、午後5時から予定されていた「ウーマイノミクス」に関するシンポジウムでの論文発表が、まさにウーマイによって欠席を余儀なくされてしまったのである。

ちなみに、この12月20日は、北京首都国際空港で256便も欠航となったが、唯一、ウーマイをものともせず強引に離着陸を敢行したのが、ロシアのアエロフロート機だった。

● 実際の数値を2.2分の1に希釈して発表する北京市環境保護局


【出典】http://neta-net.net

ウーマイに関しては、先日、北京へ行った時、信じられない話を聞いて蒼くなった。私の宿泊地の前に中国銀行の支店があって、そこは顧客向けサービスとして、自前の「ウーマイ計測器」を店の前に設置していた。だがいつ確認しても、北京市環境保護局が発表している数値の2倍くらいの値を示しているのだ。

そこで私は、両替したついでに銀行員に、「数値が狂っているのではないですか?」と聞いてみた。すると銀行員は、「最新式の計測器を備えたので正確なはずですが」と答えた。

ある時、事情通の中国人に、「不思議な話がある」と言ってこの件を伝えたら、苦笑して答えた。「市民にいたずらに恐怖心を与えないため、北京市環境保護局は、実際の数値を2.2分の1に希釈して発表しているのさ」

それが本当なら、市が「500」と発表したら、それは「1100」ということではないか。ちなみに日本の環境省では、「35以上で危険」としている。

この話には、後日談がある。私は再び中国銀行に両替に行った際、疑った銀行員に詫びようと思っていた。だが銀行へ行ってみると、支店の前の計測器が消えているではないか。その銀行員に聞いたら、「指導が入りまして……」と答えた。「強い政府」は時に魅力的に映るが、政府があまりに強いと、国民は犠牲を強いられるということだ。

【出典】「北京2200万市民が習近平政権に激怒した、あまりに悲惨な事件」
     http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50585

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