食べ物の五原則(4) 体は健康づくりのための栄養素を求めている、果物・野菜こそ完全食品

a. タンパク質–果物は母乳以上のタンパク源

果物と野菜にはタンパク質を構成しているアミノ酸が豊富に含まれています。バナナに含まれるタンパク質は、赤ちゃんの理想的な食べ物とされる母乳に含まれる量と同量(カロリーの5%)です。オレンジには7.8%、イチゴには10.2%含まれています。

私たちの体が必要としているタンパク質の量は、一般に信じられている量よりずっと少量で1日約25gです。こんなに少なくて済むのは、私たちの体は自らタンパク質の70%を体内でリサイクルしているからです。

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成長するもの(果物や野菜、穀物、豆類などの植物)には、すべてタンパク質が含まれているので、果物を主食にしていてタンパク質不足になることは決してありません。

信じられないかも知れませんが、100キロカロリー当りで見ると、ブロッコリーに含まれるタンパク質は、ステーキの2.2倍もあるのです。(ブロッコリー 13.7g サーロインステーキ和牛、脂身なし 6.2g)

b. ビタミン、ミネラル–果物はビタミン、ミネラルの宝庫

果物と野菜はビタミン、ミネラルの宝庫です。これらの成分は酵素と共に働き、体の代謝機能が円滑に行なわれるのに役立っています。私たち人類を含む霊長類は、体内でビタミンC を合成することが出来ない唯一の動物です。すなわち私たちの体は、ビタミンCの宝庫である果物を食べなければ機能していけない体につくられているのです。

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【出典】http://xc521.xbit.jp

また、ミネラルは健康な血液や骨、そして組織のつくり変えに必要な栄誉分を豊富に与えてくれます。果物や野菜には、体内で創ることが出来ない必須脂肪酸も含まれています。アボガドや木の実、種子類(いずれも果物)は素晴らしい必須脂肪酸源です。

c. 食物繊維–動物性食品には含まれないすぐれもの

ガン、心臓病、脳卒中など日本やアメリカの近代文明国に住む人々の三大キラー、別名「生活習慣病」を撲滅する鍵は、私たち現代人の食事に最も不足している栄養『食物繊維、抗酸化物質、ファイトケミカル』の三つの摂取にあります。

これらは動物性食品にはまったく含まれていない植物固有の成分です。(ビタミンEは動物性食品にもごく微量含まれている)果物と野菜に含まれている食物繊維は、私たちの体の内側をきれいに保ち、毒血症(すべての病気の根源)を一掃する強力な味方です。

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【出典】http://lh3.googleusercontent.com

加工精製食品や動物性食品を中心とした現代人の食事では、食物繊維がほとんど摂取できません。

生涯スリムで健康な人生を送るには、毎日30~45gの食物繊維が必要ですが、ファーストフードやコンビニ弁当を常食とし、新鮮な果物や野菜サラダを食べない人たちは、毎日2g程度の食物繊維しか摂取できていません。(平均的日本人の摂取量は16g)

果物や野菜を加工せずに食べた時、中に含まれる食物繊維(不溶性)は大腸の箒となって老廃物をさらい出してくれます。ところが食べる前に加熱してしまうと、熱がその生命力を破壊してしまうため、生命のないものに変わってしまいます。

腸内を掃除してくれるモップとしての働きは失われ、却って粘々したカスを腸壁に擦り付けていくことになるのです。こんなことを長年の間続けていると、粘々状の堆積物は発酵し、毒血症を引き起こすことになります。大腸は不活発になり、形が変形し、便秘、大腸炎、憩室(臓器の壁面が拡張してできる小さな部屋状のもの)、ポリープ、大腸ガンなどへと悪質化していくことになるのです。

また、リンゴに含まれるペクチンのような水溶性の繊維は、脂肪やコレステロールの代謝を高め、心臓病のリスクを減らすのに役立つことも最近の科学が明らかにしています。

d. 抗酸化物質、ファイトケミカル–生活習慣病撃退の切り札

●抗酸化物質
ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンE、セレニウムなど細胞が酸化によって引き起こされるダメージから守ってくれる物質で、免疫機能も高める

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●ファイトケミカル

植物に含まれている特有の色素や香りの成分で、私たちの体をガンや心臓病、脳卒中から防ぐのに役立つ強力な化学物質です。リコピン、フラボノイド、イソチオシアネート、サルフォラフェーン、ルティン、カプサイシン、アントシアニン他、無数にあり、これまで発見されているものはほんの僅かにしか過ぎません。

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【出典】http://static.tsunation.club.s3-website-ap-southeast-1.amazonaws.com

これらは生活習慣病を予防・改善するのに決して欠くことの出来ない成分で、植物が様々な外敵や酸化によるダメージから自分自身を守るための化学物質です。

これらも動物性食品には決して含まれていません。この成分を豊富にとっていると、ガンや心臓病、脳卒中他、病気全般を予防したり改善したりすることが出来ることが、ここ十年余りの間に行なわれた科学的な研究から明らかになってきました。

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【出典】http://blog-imgs-50.fc2.com

そのため、アメリカでは政府をはじめとして多数の健康関連機関がこぞって、従来の動物性食品(肉、卵、牛乳・乳製品)か中心の食事を改めるように指導を始めました。果物と野菜にウェイトを置いた植物性食品中心の食事への転換を図るため、国民への啓蒙活動を活発に展開し始めたのです。それが今注目を浴びている『5 A DAY』キャンペーンです。

●5 A DAY キャンペーン

国立ガン研究所とベターヘルス財団(よりよい健康づくりを目指す青果商の団体)が中心となり、米国農務省や厚生省、疾病予防コントロールセンターをはじめ多数の健康関連機関、学校、大手企業、スーパーマーケットなどが協力して行なっている果物と野菜による健康増進運動。

米国政府お薦めのフード・ピラミッド(ダイエタリー・ガイドライン 食事指針)が示す一日5サーヴィングに基づき、果物と野菜をとるように勧め、『5 A DAY』キャンペーンを活発に行なって、国民に果物や野菜をとることの重要性を教育している。

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実際には一日5サーヴィングではまだ少なく、国立ガン研究所は当初、10サーヴィングとることに必要性を訴えたが、現実問題としてアメリカでは一日5サーヴィングとっている人は僅か10%にしかいず、大人の45%は果物を、また22%は野菜を一つもとっていないということから、実行可能な量ということで、一日最低五サーヴィングに落ち着いた。

5サーヴィングというのは、果物の量が2~4サーヴィング、野菜の量が3~5サーヴィング、両方合わせて最低一日5サーヴィングとるように、という意味です。

最高から最低までとる量に幅を設けているのは、子供、女性、男性に差があるため。

ナチュラル・ハイジーンの教えでは、一日最低7~15サーヴィング、果物 3~5サーヴィング、野菜 4~10サーヴィングとしている。

【21世紀の食事トレンドは紛れもなくベジタリアン】

栄養と健康のエキスパートたちは異口同音に、低脂肪、減塩、アルコールの摂取量を減らすという従来の健康アプローチでは病気予防に不充分であり、果物と野菜に重点を置き、全穀物(白く精製されていない穀物、玄米や黒パン)、豆類、木の実、種子、海草、発芽野菜(モヤシ他)といったプラントベース(植物性食品中心)の食事へを転換を強調しています。まさにこれはナチュラル・ハイジーンの食べ方と一致したものです。

十年前から始まったこの運動の成果は、生野菜・果物の売り上げを41.1%も増加させ、360億ドル市場にまで成長させました。生野菜・果物がスーパーマーケットの売り上げ全体に占める割合も12.7%と略倍増し、売り場面積も9.3%増えています。

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【出典】http://akiyo.me

今日アメリカ人は、日本人の1.5倍の果物を、そして、2倍の緑葉野菜を食べています。街のいたるところにサラダバーがあり、ベジタリアン専門のレストランも次々に誕生しています。

インターネットでベジタリアンに関する情報サイトへのアクセスは毎月90万件もあるといい、ベジタリアンへの関心は高まる一方です。21世紀の食事トレンドは紛れもなく『果物と野菜を中心とした食事』であることを非常に多くの科学者や医師たちが予告しているのです。
【引用】「常識破りの超健康革命」松田 麻美子著

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