第一次世界大戦はオーストリア皇太子暗殺が原因か

第一次世界大戦が何故起こったのかを理解できる人は少ないと思います。教科書では「オーストリアの皇太子がセルビア人の青年に暗殺されたのがきっかけで始まった戦争」ということになっていますが、それが戦死も含め2,000万人もの死者が出るほどの戦争に至ったのかは理解しがたいことです。

確かに、当事国にとっては重大なことだったと思いますが、ヨーロッパの国々を巻き込み、アメリカ、ロシアを巻き込み、日本も巻き込まれました。それほどの世界的な大戦争をする必然性はどこにもありませんでした。

しかし、大戦争をすると利益を得る集団が世の中には存在します。戦争で利益を得る軍産複合体のような勢力は軍拡競争を煽り、戦争を煽ります。第一次世界大戦についても、既存の歴史観に縛られないで、煽られた戦争であった可能性を考えてみる必要があります。

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戦争については、原因からではなく結果から考えてみると見えてくることが沢山あります。第一次世界大戦の結果、何が起こったのか。

一番大きな動きは、国際連盟が設立されたことです。国際連盟設立で得をしたのは誰かを考えていくと、大規模な戦争が勃発した理由を推測できます。

国際連盟というのは国際主義を推進するための機関であり、言い方を換えると各国の主権を制限するものです。これはユダヤ思想そのものです。国家の主権を廃止して、世界から国境をなくし、世界統一政府を作ろうとする、今の言葉で言えばグローバリズムです。国家の主権を超えて、各国の上に国際連盟というものを置く。これは世界統一政府に向けての第一歩です。

国際連盟はアメリカのウィルソン大統領が提唱したものですが、各国で設立受け入れの機運が高まったのは、2,000万人もの戦死者を出してしまったからです。この荒廃ぶりを見て、文明国がこのような悲惨な戦争を二度としてはいけない、世界平和ための「新しい秩序」をつくろうということになり、国際連盟が設立されました。

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今までになかった新しい秩序をつくるには、既存秩序の崩壊が前提になります。安定した世界の中では新秩序の機運は生まれません。世界を著しく荒廃させれば、人類は必ず新秩序を求めます。それが目的で第一次世界大戦を引き起こそうとした人がいたのではないか、と考えると、歴史は一変して見えます。

第一次世界大戦のもう一つの側面は、ロシア革命との関連です。日露戦争の際に革命の萌芽がつくられ、革命的な反皇帝の雰囲気がロシア国内に醸成されました。その動きをさらに徹底させるには、さらなる混乱が必要でした。

歴史の中で革命と戦争は表裏一体です。戦争で物質は崩壊し、人心を荒廃させる。そうすると新しい秩序を求める気運が高まり、革命がやりやすくなります。こういった視点で歴史を眺めてみることも重要です。

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コメント

    • milk
    • 2016年 7月 28日

    些細なツッコミとなりますが、文中、「オーストラリアの皇太子が」となっておりますが、
    図中にあるように「オーストリア」が正しいものです。
    オーストラリアとオーストリアは全く異なる国です。

    また、
    >それほどの世界的な大戦争をする必然性はどこにもありませんでした。
    というのはともかくとして、
    >誰が得をしたのでしょうか
    の箇所は間違いが見受けられます。
    現在の「国際連合」と異なり。第二次世界大戦の際の日本が離脱した際のように、
    「実行力の無い組織」であり、そもそも提唱国のアメリカは加盟していないことは有名です。
    また、各国で受け入れ、と書かれていますが、加入国は決して多いとはいえませんでした。

    第一次世界大戦についても、当時の国家間のバランス(三国同盟・三国協商など)均衡問題、
    日本では意識することがない、国家内での民族対立、
    今と異なり遅々として伝わらない情報、
    何よりも「当時強国と言われていた」オーストリアが小国セルビアに軍事力で圧倒されるという、
    様々な要素が絡み合った挙句の展開です。
    結果論から想定するのは大事だと思いますが、結果からだけで原因の箇所の考察が抜けてしまえば勿体ないと思います。

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